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こんにちは!
衛生管理者のやまさき こうじです。
衛生管理者を調べていたら、総括安全衛生管理者って出てきたけど、「総括安全衛生管理者」ってなに?
と疑問に思っているあなたへ、記事を書いています。
本記事の内容
- 「総括安全衛生管理者」の役割
- 「総括安全衛生管理者」「衛生管理者」を比較
- 「総括安全衛生管理者」「衛生管理者」になる手順
- 「衛生管理者」がおすすめな理由
本記事を書いているボクは32歳のときに、第一種衛生管理者の試験を、独学で一発合格しました。
カンタンに、わかりやすく解説しますね!
総括安全衛生管理者の役割
総括安全衛生管理者の役割は、
「安全管理者」「衛生管理者」を指揮するとともに、業務を統括管理する
ことです。
「総括」「統括」という漢字には、「まとめる」という意味があります。
「総括安全衛生管理者」の名前の通り、「安全管理者」「衛生管理者」を指揮し、業務をまとめて管理する役割ということですね!
安全管理者について詳しく知りたい方は、
「衛生管理者」「安全管理者」違いを簡単に解説 →違いは4つです。
総括安全衛生管理者・衛生管理者 比較
主に4つの違いがあります。
- 試験の有無
- 選任するために必要なもの
- 職場の業種
- 主な職務内容
ざっくり言うと、
- 100人以上の特定業種の職場・・・「総括安全衛生管理者」
- 50人以上のすべての業種の職場・・・「衛生管理者」
の選任が必要です。
1. 試験の有無
「総括安全衛生管理者」「衛生管理者」になるための試験の有無です。
試験
- 総括安全衛生管理者・・・なし
- 衛生管理者・・・あり
2. 選任するために必要なもの
選任とは、職場で「総括安全衛生管理者」または「衛生管理者」として任命されることです。
必要なもの
- 総括安全衛生管理者・・・なし(資格要件あり)
- 衛生管理者・・・試験に合格し、免許の取得が必要
資格要件とは、「工場長」など、職場で事業の実施について、実質的に統括管理する権限と責任を有する人だけが総括安全衛生管理者になれる、という意味になります。
3. 職場の業種
職場の業種によって、選任する基準が違います!
業種
- 総括安全衛生管理者・・・100人以上の特定業種の職場で選任が必要
- 衛生管理者・・・50人以上の全業種の職場で選任が必要
- 常時使用する労働者数・・・100人以上
- 常時使用する労働者数・・・300人以上
- 常時使用する労働者数・・・1000人以上
林業、鉱業、建設業、運送業、清掃業
製造業(物の加工業を含む)、電気業、ガス業、熱供給業、水道業、通信業、各種商品卸売業、家具・建具・じゅう器等卸売業、各種商品小売業、家具・建具・じゅう器等小売業、燃料小売業、旅館業、ゴルフ場業、自動車整備業及び機械修理業
上記以外の業種
つまり常時使用する労働者数が100人以上の特定業種の職場では、「安全管理者」と「衛生管理者」両方、選任しないといけません。
ちなみに10人以上50人未満の職場では、「安全衛生推進者」または「衛生推進者」の選任が必要です。
詳しくは、
「衛生管理者」「安全衛生推進者」「衛生推進者」違いを簡単に解説
4. 主な職務内容
主な職務は、
「衛生管理者」は衛生の職務、「総括安全衛生管理者」は安全管理者・衛生管理者を指揮することです。
共通する職務は、労働者の安全と健康を守ること!
職務
- 衛生管理者・・・労働者の安全と健康を守るために、衛生に関する技術的事項の管理
- 総括安全衛生管理者・・・安全管理者・衛生管理者を指揮し、業務を統括管理
総括安全衛生管理者が統括管理する業務は、下記リンクより確認できます。
総括安全衛生管理者・衛生管理者になる手順
総括安全衛生管理者
- 職場で資格要件を満たした人を、総括安全衛生管理者に選任する
- 労働基準監督署へ選任の報告を行う
衛生管理者
- 安全衛生技術試験協会が行う試験に合格
- 東京労働局へ免許を申請する
- 労働基準監督署へ選任の報告を行う
衛生管理者をおすすめする理由
衛生管理者をおすすめする理由は、
工場長でなくても衛生管理者になれる
総括安全衛生管理者よりも、衛生管理者の方がなりやすいです!
総括安全衛生管理者は、工場長などの偉い人(実質的に統括管理する責任と権限を有する人)しかなれませんよね...
衛生管理者は受験資格や実務経験を満たす必要はありますが、たいていの人は3年間の社会人経験があれば、受験できます。
衛生管理者の方がチャンスが多いのは明らかですね!
衛生管理者の受験資格や実務経験について詳しく知りたい方は、
衛生管理者の【受験資格】と【実務経験】ってなに?わかりやすく解説
労働衛生の基礎知識を学べる
衛生管理者になるには、試験に合格する必要があります。
試験に合格するためには、労働衛生に関する勉強が不可欠です。
その一方で総括安全衛生管理者は、試験に合格する必要も、研修を受ける必要もありません。
資格要件さえ満たせば、総括安全衛生管理者になれます。
衛生管理者を目指して勉強する方が、確実に知識を習得でき、あなたのスキル・能力アップにつながるはずです!
衛生管理者は一生モノの資格
衛生管理者は一度取得すれば、資格更新の制度がないため、一生モノの資格です!
総括安全衛生管理者は、工場長等でなくなれば、総括安全衛生管理者でなくなってしまいます...
衛生管理者は、どんな立場・役職であろうとも、ず〜と資格者のままです!
衛生管理者になる方法をくわしくに知りたい方は、
衛生管理者とはどんな資格?知識ゼロから最短合格までを簡単に解説
の記事をどうぞ。
知識ゼロから合格するまでの道筋をイメージできますよ!
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衛生管理者とはどんな資格?知識ゼロから最短合格までを簡単に解説!
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自分にできるかな?
ここまで読んだ方で、
「とはいえ衛生管理者って、試験があるんでしょ?国家資格だし難しいんじゃないの?試験の申し込みも面倒そう...」
と思うかもしれません。
大丈夫、問題ないです!
衛生管理者試験 合格できる理由
- 合格率は約50%
- マークシート試験
- 合格者数の定員(上限)なし
- 過去問をマスターすれば、合格ラインに到達
- 毎月1回以上、受験のチャンスあり
- 試験の申し込みで「することは3つ」だけ
ざっくり2人に1人は合格しています!
受験するには労働衛生の実務経験が必要なため、ほとんどの人が働きながらの受験です。
また衛生管理者には「全業種で50人に1人」の選任義務があります。
全業種で選任義務があるのに、試験の難易度が高いと、衛生管理者が不足しますよね?
よって常に一定数必要な衛生管理者は、落とすための試験ではなく、合格させるための試験です!
5つの選択肢から1つの正解肢を選ぶ、マークシート試験です。
一語一句覚える必要はありません。
仮にわからなくても、5分の1の確率で正解できます!
合格者数に、上限はありません。
6割得点したら、みんな合格です。
4割落としても、大丈夫!
試験問題の7〜8割は、過去問から出題されます。
残りの2〜3割も、過去問の周辺知識がほとんどです。
過去問をくり返し解けば、合格ラインに到達できます!
合格までの勉強時間の目安は、1日1時間の勉強で、2〜3ヶ月です。
短期間に何度もチャレンジできます。
もちろん一発合格も可能です!
個人差はありますが、試験の申し込みも面倒ではないと思います。
申し込みは、「すること3つ」「必要なもの5つ」です。
試験の申し込みについて具体的に知りたい方は、
【5分でわかる】衛生管理者の申し込み方法 簡単にわかりやすく解説
の記事をどうぞ!
衛生管理者は合格できる要素がいっぱいです。
初学者でも正しく勉強すれば一発合格できます!
資格試験でいちばん大切なのは「教材」
資格試験でいちばん大切なのは「教材」です。
教材選びを間違えると「時間」と「お金」を失います...
市販の教材で衛生管理者に一発合格したボクが自信をもってオススメする「問題集」と「参考書」がありますよ。(2冊で3千円くらい)
秘伝の「勉強法」もくわしく紹介!
お金をかけずに合格したい方は【2023年版】衛生管理者 初学者に最適な「問題集」と「参考書」の記事をどうぞ!
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【2023年版】衛生管理者 初学者に最適な問題集と参考書
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まとめ
まとめ
総括安全衛生管理者・衛生管理者
おさらいです!
総括安全衛生管理者・衛生管理者 比較
- 試験の有無
- 選任するために必要なもの
- 職場の業種
- 主な職務内容
「衛生管理者」のみ、試験あり
「総括安全衛生管理者」・・・資格要件あり(工場長など)
「衛生管理者」・・・免許が必要
「総括安全衛生管理者」・・・100人以上の特定業種の職場
「衛生管理者」・・・50人以上のすべての業種の職場
「総括安全衛生管理者」・・・安全管理者・衛生管理者を指揮し、業務を統括管理
「衛生管理者」・・・労働者の安全と健康を守るために、衛生に関する技術的事項の管理
総括安全衛生管理者・衛生管理者になる手順
- 「総括安全衛生管理者」・・・資格要件を満たす人を職場で選任し、労基署へ報告
- 「衛生管理者」・・・試験に合格して免許を取得し、職場で選任、労基署へ報告
衛生管理者をおすすめする理由
- 工場長などの偉い人でなくても、衛生管理者になれる
- 労働衛生の基礎知識が学べる
- 衛生管理者は一生モノの資格
- 試験の申し込みも難しくない
- 国家資格の割に合格しやすい試験
今回は以上になります。
衛生管理者を目指すメリットは色々ありますが、一番のメリットは勉強する習慣が身につくことです!
衛生管理者をきっかけに、勉強する習慣が身につくと、雪だるま式に知識・スキルが増えていきます。
知識・スキルが身につくと、いつ会社がどうなろうと、安定した毎日を過ごせますよね?
成果が出やすく、企業から評価される衛生管理者を目指すことは、メリットがいっぱいです。
今から少しずつ行動して、5年後、10年後の自分に褒めらえるよう、コツコツがんばりましょう!
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